CURRENT AFFAIRS
2030年、日本の家畜はどうなる?
日本政府がアニマルウェルフェアの2030年目標を設定。ケージやストールの扱いまで見ると、目標の中身が見えてきます。
情報確認日:
FACT
何が起きている?
2026年7月31日、農林水産省は家畜のアニマルウェルフェア指針について、2030年度を最初の目標年度とする達成目標を設定しました。対象は乳用牛、肉用牛、豚、採卵鶏、肉用鶏、馬です。繋ぎ飼いの乳用牛の運動機会、肉用牛の除角時期や麻酔、採卵鶏の絶食を伴わない換羽処理など、具体的な目標が置かれました。一方、採卵鶏のケージ飼育、豚の妊娠ストール、乳用牛の繋ぎ飼いを廃止・縮小する目標や、牛の除角そのものをなくす目標は示されていません。
ETHICS
何を考えるべきか?
数値目標によって、指針の実施状況を測り、改善を追いやすくなった点は前進です。一方、目標の多くは現在の飼養システムを前提とした管理改善です。EUでは従来型の採卵鶏ケージの禁止や、妊娠豚の群飼義務化に加え、ケージやクレートからのさらなる移行方針が示されています。飼い方を改善すること、飼養システムを変えること、動物を利用し命を奪うこと自体を問い直すことは、それぞれ異なる課題です。2030年目標が何を変え、何を残すのかを考える必要があります。
